アトリエ金属蛙: 名刺入れと、ふぐ印新うるし。

2014/11/02

名刺入れと、ふぐ印新うるし。

どうもご無沙汰しております。
気づけば2014年のハロウィンも終わっておりました。(終わる前に気づいてたからって特に何もしないですけど)
もうあとは、クリスマスだとか、年賀状だとかで、年の瀬まっしぐらですね。(年賀状出す習慣ないですけど)

さて今日は、オーダーメイドの名刺入れをご紹介いたします。

できあがったものがこちら↓



▲100×60×14
真鍮、革、ロウ引き紐

出来栄えには大変満足していただけたようで、上の写真3枚は、お客様自身が撮影して
「届きました、早速名刺を入れて友達に会いに行きます」といううれしいお言葉とともにメールしてくださったものです。
今回はメールのやりとりのみでお仕事致しましたが
いつかどこかでこの名刺入れにも再開できる日が来たらいいなと思ったりしています。


さて、以下、制作過程ご紹介です。

はじめに、お客様からメールで、写真が届きました。
おそらくご自分のものと思われるウッドベースと、一眼カメラのお写真でした
「ウッドベースとカメラをデザインに取り入れて」とのご注文でしたので、こんなデザイン草案を描きました↓

これ以外に3案、計4つの草案を出したのですが、最終的にこのデザインに決まりましたので一枚だけご紹介を。。
お客様からいただいた写真に写っていたカメラはよく見たらライカM9で、もしかしてプロの方かしら、と想像。

ここから革の色を決めて、もう一段デザイン画を煮詰めて、OKいただいたのち制作にかかります
この間、3週間ほど。
制作日数は実質3〜4日ほど。(今回はアトリエの引っ越しと時期が重なったため2週間ほどお待たせしてしまいましたが。。)


▼金属部が組み上がった状態。
ウッドベースの弦には1mmの角棒を使いました。
本来弦はワイヤーなので丸いはずですが、
角棒を使うことにより丸棒よりシャープな見た目になりました。

▼内側を黒塗装します。
塗装に使ったのは『ふぐ印 新うるし』。

あ、この、『ふぐ印新うるし』なんですけど、漆に代わる新素材として初めて使用しましたがこれすごく使い勝手いいです。
あくまで”新うるし”であり漆ではないというメーカーの主張どおり、手についてしまってもかぶれたりする気配はまったくなく、ラッカーうすめ液でうすまるし筆の洗浄もできるし、塗ったら絵具のように放置して乾燥を待つだけ。
通販サイトなんかで見ても、うすめ液とか洗浄液とか『ふぐ印新うるし』専用ってのが売ってるんですよね。
そうとう迷いましたが、新うるしだけ買って 手持ちのラッカーうすめ液使ってみたらいけちゃった。メーカーさんごめんなさい。
でも実際うすめる必要まったくなかったですけどね。
もうチューブから出した状態で、アクリル絵の具よりさらっとしてます。
だからうすめ液は必要なくて 筆洗浄もシンナーでだいじょうぶよ、みたいな感覚かな?
かといって原液で塗りつけるとやはり気泡ができてしまうので、原液塗って乾いてから#1000のペーパーでやすってフラットにして、少し薄めたものを塗り重ねて完了、という手順で私はやりました。

はい、ちょっと新うるしレビューが長くなってしまいましたが…
新うるし、これから重宝しそうだな、というハナシでした。

で、革貼って完成ですね▲

そんな具合で。
産休前に良いお仕事が出来ました。

ではでは、これよりしばらくブログはお休み、かな?どうかな?
それではみなさままた会う日まで〜( ノ・ω・)ノ*

0 件のコメント: